- 【中国語・中国文化専攻科目】
- 【日中通訳ガイドII】CIG1826
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- 担当教員:杉江 聡子
- 履修学年:2~4年次
- 科目区分:選択科目
- 開設曜日講時:金曜1講時、金曜2講時
- 受講料:45,000円(テキスト代を除く)
- テーマ
- 日本人学生については初習外国語2年次レベルの基礎的な中国語、中国語圏からの留学生についてはN2レベルの日本語を用いて、北海道を中心とする観光ガイドの基本スキルを習得するための基礎演習を行う。
また、人間と社会に関する理解を深め、地域共創に役立つ教養を身に付ける。
- 到達目標
- 前期に学習・習得した知識及び技能をさらに応用することを目指す。日本人学生については初習外国語2年次レベルの中国語の基本語彙・文法を、中国語圏からの留学生についてはN2レベルの日本語の語彙・文法を用いて、北海道観光に関する基礎知識、観光ガイドの現場で活用できる表現、中国語及び日本語のオーラルコミュニケーションに役立つ表現を習得し、応用的なガイディングのパフォーマンスを行えるようになることを目標とする。
- 授業概要
- この授業は、2コマ連続して行い、学習する内容も相互に関連したものとなる。
北海道をテーマとする観光通訳ガイドに必要な知識を演習形式で学習する。
(1)中国語及び日本語での観光ガイドに役立つ語句や表現を学習する。
(2)主要な定型文を音読、訳読、暗唱し、場面に応じて適切な中国語及び日本語コミュニケーションを成立させるための質疑応答練習を行う。
(3)北海道の観光として北海道遺産をテーマに、歴史や観光資源としての価値に基づきまとめの文書を日本語と中国語で作成する。
(4)北海道の観光をテーマとした内容に基づき、テキスト、写真・画像、図表などを含むパワーポイントのスライド資料を作成し、中国語及び日本語で観光ガイドのプレゼンテーションを行う。
(5)札幌市および近郊の観光施設やイベントを訪れ、中国語あるいは日本語を用いたガイディング実践や問題発見と課題解決のためのフィールドワークを行う(参加者スケジュール調整により変更の可能性あり)。
(6)中国語学習者としての日本人学生と、日本語学習者としての中国人留学生の協働学習(グループワークによる旅行企画、資料作成及び課題解決等)を通じて、相手の国や地域に対する相互理解を深め、多様な価値観で情報を解釈し、判断できるような態度を身につける。
- 授業計画
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- 第1回、第2回
ガイダンス
中国語と日本語で自己紹介(名前、年齢、学部・専攻、学年、趣味、好きな食べ物、出身地について名産、観光スポット、イベント等)
- 第3回、第4回
夏休みの旅行レポート(継続履修生対象)のためのPPTスライドを作成する
ふるさと紹介(後期からの交換留学生対象)のためのPPTスライドを作成する
- 第5回、第6回
夏休みの旅行レポートとふるさと紹介
- 第7回、第8回
「家電量販店、場外市場、デパ地下」音読・意味理解・文法解説
北海道遺産(道央エリア①)「内浦湾の縄文文化」の学習とまとめ
北海道の冬の観光スポットについて調べる
- 第9回、第10回
「家電量販店、場外市場、デパ地下」通訳練習・実践会話
北海道遺産(道央エリア②③)「登別温泉地獄谷」「昭和新山国際雪合戦」の学習とまとめ
北海道の冬の観光スポットについて調べる
- 第11回、第12回
「家電量販店、場外市場、デパ地下」小テスト
北海道遺産(道央エリア④⑤)「北限のブナ林」「京極のふきだし湧水」の学習とまとめ
北海道の冬の観光スポットについて調べる
- 第13回、第14回
北海道博物館(学外実習)
学芸員のレクチャーを聴き、展示物の説明を中国語または日本語で行う
※履修者スケジュール調整により実施時期変更の可能性有
- 第15回、第16回
「回転寿司、ラーメン、ビール、北海道グルメ」音読・意味理解・文法解説
北海道遺産(道央エリア⑥⑦)「スキーとニセコ連峰」「積丹半島と神威岬」の学習とまとめ
北海道の冬の観光スポットについて紹介文を書く(日中対訳)
- 第17回、第18回
「回転寿司、ラーメン、ビール、北海道グルメ」通訳練習・実践会話
北海道遺産(道央エリア⑧)「ニッカウヰスキー」の学習とまとめ
北海道の冬の観光スポットについて紹介文を書く(日中対訳)
- 第19回、第20回
「回転寿司、ラーメン、ビール、北海道グルメ」小テスト
北海道遺産(道央エリア⑨)「小樽港と防波堤」の学習とまとめ
北海道の冬の観光スポットについて紹介文を書く(日中対訳)
- 第21回、第22回
「北海道の地理・歴史、アイヌ民族」音読・意味理解・文法解説
北海道の冬の観光スポットについて紹介文を書く(日中対訳)
- 第23回、第24回
「北海道の地理・歴史、アイヌ民族」通訳練習・実践会話
北海道の冬の観光スポットについて紹介文を書く(日中対訳)
- 第25回、第26回
「北海道の地理・歴史、アイヌ民族」小テスト
北海道の冬の観光スポットについてスライドを作る
- 第27回、第28回
北海道の冬の観光スポットについてスライドを作る、発表練習
- 第29回、第30回
プレゼンテーション発表:北海道の冬の観光ガイド模擬実践
- 事前学習
- 第7回以降は、ペアワークやグループワークの相手と積極的にコミュニケーションを取り、授業外の時間を使って話し合うなどして、作業の分担を決めたり、次回授業までに必要な資料などを用意したりしておく。
各回、2時間程度の事前学習を要する。
- 事後学習
- 毎回の授業で完成できなかった課題(日本語でガイド文を書く、中国語に訳す、プレゼンテーションのスライドを作成する、発表のための発音練習をする、など)があれば、授業外の時間を使って、次回授業までに必ず完成させておく。
各回、2時間程度の事後学習を要する。
- 成績評価
- 出席及び平常点(30%)、課題提出(30%)、プレゼンテーション(資料完成度・口頭発表技能)(40%)、に基づき総合的に評価する。
中間試験については授業内で、学期末試験についてはお知らせ配信で、それぞれ傾向や講評をお知らせ配信で公表する。
課題については、傾向や講評をお知らせ配信で公表する。
学期末試験及びレポートについては、傾向や講評をお知らせ配信で公表する。
- テキスト
- 必須テキスト:下記を購入し持参すること。
『中国語でPERAPERA北海道』(北海道新聞社出版センター、2017)
『「北海道遺産」読本』(北海道新聞社出版センター、2017)
- 参考文献
- 参考図書:下記のいずれかを参考図書として用意することが望ましい。
『まっぷる 北海道 '17 ガイドブック』マップルマガジン、昭文社 (2016/2/8)
『るるぶ北海道'16~'17 (国内シリーズ)』ジェイティビィパブリッシング (2016/2/25)
北海道観光マスター検定公式テキスト(第3版)『北海道観光ハンドブック』(2010)北海道観光マスター検定公式テキスト編集委員会(編)
その他、任意の旅行情報誌
- 特記事項
- 日本人学生は、初習外国語(第二外国語)で1年以上の中国語を履修しており、ピンインを音読し、独力で辞書をひくことができること。中国語ピンイン入力によりメールや文書を作成できること。
留学生は、N2以上の日本語運用技能を身に付けており、日本語入力によりメールや文書を作成できること。
講義中に学生がWord文書の作成とPowerPointのスライドを作成する課題が中心となるため、操作方法を習熟していることが望ましい。
- オフィスアワー
- 講義終了後、教室にて質問等に対応する(30分程度)。授業日以外はe-mailにて随時対応する。e-mailには、大学名、学籍番号、氏名を記載すること。