- 2011年07月03日
サマーセミナー
先日授業の前にサマーセミナーの募集要項をいただきました。14日間で86000円ほど。午前中の学内の勉強だけでなく、文化講座や市内外観光もついていて、しかも劉先生が引率してくださるとは、とてもいいセミナーですね
2000年3月私はとある大学に短期留学しました。その当時もこのようなセミナーや短期留学はありましたが、学生限定・会員限定の為どこにも属していない私を受け入れてくれるところはありませんでした。しかし、どうしても行きたかった私は東京の旅行会社に連絡を取り、個人旅行という形で中国の大学と手続きをしていただき、寮費、飛行機代、海外旅行保険は自分持ちで合計25万円ほどかかりましたが何とか行けることになりました。
NHKラジオのテキストで文法等を独学で勉強していましたが、にいはお以外何も話せなかったので授業についていけなかったり、地図がないまま街にでて迷子になったり、頼る人がいない短期留学は本当に大変でした。乗ると乗務員が切符をもってやってくる二連結のトロリーバス、100元など高額紙幣をだすとおつりがないといって商品を買わせてくれない個人商店、ショーケースに商品は並んでいるが店員に売る気がなく話しかけても対応してくれない国営商店、寒さを防ぐために駅や商店の出入口についているビニールのカーテン、信号のない交差点、トレーシングペーパーのように薄く変な匂いのするノート、ボロボロくでクシャクシャの一元札、皮の厚い水餃子、コーリャンのお粥、味のない油条、ぬるいビール、埃のかかったタンフールー。その当時はまだ昔の中国がたくさんありました。
あれから11年経ちました。私があの時みたものはどれくらい残っているでしょうか。もう一度あの街へいってみたいけれど、時間がなく行きたくても行くことができません。
セミナーに参加しようか迷っていらっしゃる方は親戚・友人に借金してでも行って下さい。 行くことが決まった方は事前に一つでも多くの単語を覚え、向こうに行ったら一つでも多くの言葉を使って来てください。そうすればその言葉を使う度に中国で体験したその時の光景が思い浮かび、血の通ったで中国語を話せるようになるでしょう。
ペンネーム はるか