- 2009年03月31日
胡勝才中国駐札幌総領事による孔子学院講演会を開催しました
中華人民共和国駐札幌総領事の胡勝才氏を講師に迎えて「改革開放三十年の中国と世界関係の変化」をテーマに第9回孔子学院講演会を開催しました。約60人のご参加をいただきました。多数のご参加をいただきありがとうございました。
胡総領事はご講演の中で、まず孔子学院について、中国政府が世界中の大学等と提携して設立を
推進している孔子学院は、現在、256箇所、孔子学堂が58箇所になり、さらに、40か国150の
組織が設立を申請中となっていることを挙げ、世界の中国語・中国文化の学習者は今後も増え
続けるだろうと見通しを述べました。
ご講演の主なテーマは次の3点でした。①三十年の改革開放を成し遂げた中国の変化につい
て、②国際社会と連携した中国の前途・運命について、③中日の戦略的互恵関係について、
です。
まず、三十年の改革開放を成し遂げて歴史的変化を遂げた中国の状況について、さまざまな
経済指標を挙げながら、中国の発展について触れ、今後は人口大国から人材大国に転換を図
らなければならないと述べました。
次に、国際社会と連携した中国の前途・運命について、輸出入額、対外貿易額など具体的な
数字を挙げて、現在の中国が国際貿易、国際政治・業務に深く関わっていると指摘し、グ
ローバル世界において、中国は世界各国とwin-winの関係を築かなければならないと述べまし
た。さらに、先日の全人代について触れ、注目されたテーマ(今年は GDP8%維持、雇用問題
など7項目)について紹介し、特に「国内の産業成長モデルの変換」について、これまでの輸
出、投資型から内需拡大型へのチェンジが求められており、今回の金融危機をモデルチェンジ
の良い機会にしたいと述べました。
最後に、今後の中日の戦略的互恵関係については、たとえばドイツとフランスのように、首脳
による相互理解と相互訪問が重要であること。また、互いに相手をライバルとしてではなく
パートナーとして認識することが双方の利益に資するとして、青少年の相互交流のほか、文化
交流、地方や民間の交流などを通して「長所を学び合い、短所を補い合い、和して同せず」の
関係を進めなければならない、と述べられました。
日 時:平成21年3月28日(土) 14:00~15:30
会 場:キャリアバンクセミナールーム(札幌市中央区北5条西5丁目7 sapporo55ビル 5階)