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2010年10月05日

第14回講演会を開催しました

札幌大学孔子学院では、「中日異文化間コミュニケーションの視点の再認識」と題し、天津外国語大学学長修剛氏をお迎えして、10月3日(日)に第14回講演会を開催しました。
概要は次のとおりです。

一貫して、中国における日本語教育に携わってこられた修剛氏は、異文化間コミュニケーションの立場で、現在の中国と日本の相互不信と言える状況にも言及しながら、次のように述べました。
「二十一世紀のメインテーマは、いわば様々な統一性を求める『経済のグローバリゼーション-ション』と個々の文化を尊重する『文化の多元化』であり、この2つの課題間の矛盾をうまく解決する考え方の一つは、異文化間コミュニケーションの方法論である。つまり、互いの違いを認め、その中で生きる知恵が求められている。中日異文化間コミュニケーションでは、「同中有異、異中有同、異亦同也」、つまり、同じように見えるところに、異なるものが存在するし、一見明らかに異なるものの中には、よくよく考えてみれば、実は自国文化のどれそれに相当するものと考えられる、このような意識の欠如や認識の不足が大きな課題である。まず、互いの文化の違いを冷静に認識し、一方だけの常識で判断しないことが大切である。そして、等身大の中国、等身大の日本を見る目、客観的な目を持つことも重要である。日本のメディアであっても、必ずしも等身大の中国を報道出来ているわけではない。今後は、何よりも、異文化間コミュニケーション能力を持つ人材の育成が重要である。単に語学が堪能なだけではなく、文化の多様性を理解する能力のある人材がますます求められている。」

修剛氏1

修剛氏2




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