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2014年12月15日

第24回孔子学院講演会を開催しました

平成26年12月14日に通算で24回目となる孔子学院講演会を開催しました。今回は西園寺一晃工学院大学孔子学院学院長をお迎えして「日中関係に想う―過去・現在・将来」と題して開催しました。

西園寺先生はご講演の中で次のように述べました。
国交正常化以来最も良くない状況と言われる最近の日中関係に関して、お互いの違いを認め寛容の心をもって地道に市民交流を続ける、互いに学び合う、それぞれ自らの歴史から学ぶ、という双方が努力すべき三つの要点がある。冷戦構造が崩れて世界のグローバル化が進む中で"文化の衝突"が起きているが、異文化共生の考え方を持たなければ世界は平和にならない。日中関係も異文化共生の視点で捉えるべきだ。日中は2000年の交流の歴史があり、かつて日本は中国から多くのことを学んだが、同時に中国も日本からたくさんのことを学んだ。
次に、日中関係を考える際に認識するべき歴史として、19世紀初頭のヨーロッパにおける資本主義の台頭とアジア、アフリカ、ラテンアメリカに対する植民地争奪に対して、中国と日本はそれぞれどのような歴史を歩んだのか。また、戦後始まった冷戦によりアメリカの世界戦略に組み込まれた日本が置かれた状況はどのようなものだったか、という二点が重要だ。最後に1949年の中華人民共和国建国から1972年の日中共同声明に至るまでの23年間における、民間による日中交流の歴史を理解するべきであり、政府間の対話交流が進まない状況下で、いわゆる"積み上げ方式"による地道な民間交流に努力した多くの先達の活動をきちんと認識するべきである。

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